ベタの水質検査
2週間ごとの水換えでも、本当に大丈夫かどうか 実際に水質検査を行ってみました。

当サイトでは、ベタを30cm水槽で飼っている場合、およそ2週間に1回の割合で、飼育水の4分の1を換えることを推奨しています。ウチは何年もこのやり方ですが、 では実際に水質の詳細なデータはどんなものなのか気になったので、テトラ社の「6in1」という水質検査試験紙を購入してみました。
このキットは、手軽に飼育水のphや硝酸塩などをチェックできる商品で、約25回分検査できます。結構いい値段がしますが、まあ何かと便利です。
他にも、phのみの検査紙と亜硝酸塩のみの検査紙も購入しておきました。 ご自分でも水槽の水質を検査してみたい方にオススメです。
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実際にはベタは水温とphさえ合っていればまず平気ですが、亜硝酸塩濃度などは多少気になっていました。 なお、飼育水は前回の水換えから2週間後、つまり新規に水換えの直前という、最も水が汚れている(はず)の状態で検査しました。
水質の検査結果

画像の試験紙は時間が1分以上経った状態なので、多少色が変化しています。 検査紙を1秒間水に浸し、ちょうど1分後の試験紙の色合いを見ます。結果は・・・。
検査結果
・塩素 検出されず
・ph 約6.8
・KH(炭酸塩硬度) 6程度
・GH (総硬度) 6程度
・NO2-(亜硝酸塩) 検出されず
・NO3-(硝酸塩) 10~25以内
少し意外なほどに良好な結果に大満足です。水換えに水道水を使用していますから、KHやGHは気にしなくてOKで、塩素が0も当然。
そして亜硝酸塩が0というのは嬉しいですね。これは生物ろ過が完璧な証拠です。たとえ止水でも、エサが少なめならば「ろ過」は問題ないということです。
そして硝酸塩。これは生物ろ過の最後に残る物で、これの数値が高ければ水換えの頻度を上げなければなりませんが、25以下と充分基準値に収まっています。
結論。2週間に1回の水換えでも全く問題ないです。
というわけで、2週間経った飼育水は汚れているどころか、「ベタの飼育に適した水質」でした。
まあ実際は、もともとバクテリアの豊富な「こなれた水」だったのと、ベタ1匹に対して約10Lの水であれば、しっかり「ろ過」されているのは当然なのかもしれません。
ちなみにウチの環境ですと、水槽にコケが生えるのに1年くらいかかりますし、そのくらい硝酸塩も蓄積されにくいといえます。
以上のことから、(30cm水槽であれば)水換えは2週間に1回で充分といえますが、真夏など水温の高い時などは1週間に1回の水換えもおすすめします。 夏場はどうしても水槽の水の痛み(腐敗)が速い為ですね。
またこういった水質検査紙では、水の腐敗までは分かりません。腐敗は水槽の水の臭いを嗅ぐことでわかります。 臭いだけでも水換えの時期はわかります。臭うようならすぐに水換えしましょう。
・Tetra テスト試験紙 公式サイト
スペクトラム ブランズジャパン