正しいベタの飼い方

ベタのエサ

ベタのエサは人工・天然エサと2種類がありますが、 とても安価で水を汚しにくく、なおかつ栄養バランスもいい人工のエサをお薦めします。

ベタのエサのパッケージ

ベタには、粒状のエサが最適です。これはベタが食べやすく、なおかつ与えた量が分かり易いからですね。

その中でも、画像右側の「キョーリン・ひかりベタ」がお薦めです。 これはだいたいどこの店でも扱っている場合が多いので最も入手しやすく、 なおかつ安くて栄養バランスがいいからです。

魚のエサはなるべく鮮度の高いものが良いので、少量で速めに使い切れるこの商品が一番良いです。 ちなみに安いお店なら140円くらいで買えます。

なお最近の「ひかりベタ」は少し粒の大きさにバラツキがあります。粒の中に小粒が混じっている感じですね。 やたら小さい粒は浮かないで沈む事が多いので、うまくベタに見えるようにあげてみてください。

また、この「ひかりベタ」は最近マイナーチェンジして、全体的にさらに小粒になりました。 なので、以前と同じ量のエサをあげるために1粒から2粒多めにあげるといいですよ。ベタの胃は目玉と 同じくらいの大きさなので、目玉が軽く埋まるくらいの量が適正量といえます。

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ちなみにこういった魚のエサは、基本的に開封後はできるだけ半年以内には使い切るか、残ったら捨てて下さいね。 開封から1年くらい経ったエサは酸化して間違いなく劣化していますので、魚の調子を崩しやすくダメです。 酸化防止剤などの保存料も添加されているようですが、極端に長期間は持たないです。

次点はTetra社の「Tetra Beta」。黄色いパッケージに赤いベタが載っているやつです。 食い付きもいいですが、ちょっと量が多くて大粒で、ベタを4匹飼っていても半年程度では使い切れないのが難点。


ベタのエサ「赤虫」のパッケージ

もう一つは天然のエサ、乾燥赤虫です。これはベタが好んで食べます。ベタは肉を好む雑食なので、 赤虫は大好物でもあります。これはフリーズドライされた商品で、長持ちし、ワイルド(野生)品種のベタにも使えます。 開封してから半年は持ちますし、入手も容易ですね。おやつ感覚であげましょう。

ただしこの赤虫、中身は乾燥した小型ミミズなので結構グロイです。パッケージ下部の写真のとおりの中身です。 しかも少し臭い。(笑)中に小型のプラスチックスプーンが入っていて、それで中身をすくって与えます。 直接手で触れると赤虫に雑菌が付くので、必ずスプーンを使用して下さい。

この商品は大容量なので、余らないよう他の熱帯魚などを飼っている場合はそちらにもあげましょう。 赤虫はほとんどの水生生物の好物です。全ての熱帯魚が好んで食べると思います。

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他には冷凍赤虫などもありますが、あれは解凍してからピンセットですくって一匹ずつ 与えるので手間がかかりますし、ベタの数が少ないと解凍したエサが余りやすいです。 冷凍赤虫はブリーダー向けの商品だと思います。また開封したら再冷凍はできません。(痛みます)

贅沢な「活エサ」

「活エサ」とは、生きたエサのことです。ベタも喜んで食べますが、さすがに水の汚れも凄いので、 水換えの前日くらいにしかおすすめできません。

ちなみにこの「活エサ」は、釣具店で購入できます。生きた赤虫やイトミミズを簡単に入手するなら、釣り関係のお店が狙い目です。 ただし人工のエサと比べるとかなり割高で、日持ちもしませんが、こういった贅沢な選択肢もあります。

ツイッターを見ると、ブラインシュリンプをベタの稚魚に与えている方もいます。稚魚を大きく 育てるのに最適なエサですが、ブラインシュリンプの卵を孵化させるのに24時間かかるなど 多少の手間もかかります。なおベタの成魚はブラインは食べますが特に必要ありません。

エサの与え方

粒状のエサの場合、一粒ずつ与えます。ベタは基本的には水面に浮いたエサしか食べませんので、水面のエサに気がついて食べるまで待ちます。もし エサに気が付かなくても少しすると匂いで気付いてくれます。

コツとしては、うまくベタの目の前にエサが落ちるようにするといいです。

一粒食べたら、5秒ほど待ってから再度、一粒を水面に落とします。これを繰り返しますが、毎日あげるなら4粒、2日に一度あげるなら8粒程度で十分です。 上の動画ほど焦らさなくてもいいですが、ベタがエサを噛んで飲み込んだらまた一粒あげてください。 やや少ないように感じるかもしれませんが、魚はエサを少なめにあげるのが基本です。魚は飢えに強いですし、なるべく水を汚さないためでもあります。

そして乾燥赤虫の場合、毎日あげるなら3匹、2日に一度なら5匹程度でいいです。たまに 長い赤虫が入っていてベタが上手く飲み込めないので、できるだけ食べやすいようにハサミで1cm以下に 切ってあげてください。

ちなみに日本のベタはタイ産がほとんどで、タイのブリーダーに育てられて成魚に なってから 日本に輸入されています。タイではミジンコや赤虫を食べて育っていますので、 その為 人工のエサを食べにくい個体が稀にいます。

その場合は1、2日絶食させてから人工エサをあげると食べるようになります。 食べなくても、だんだんと飢えてきて「エサはこれしかない」と感じるのか、適応してくれます。 基本的に雑食なので、人口エサが合わなくて餓死した例はないですね。

エサをあげる時間帯

基本的にはベタが起きて活動している日中、太陽が昇っている時間帯が望ましいです。

しかし、飼い主の都合で日中あげられない時もあると思います。当サイト管理人も夜にしか家に帰れない場合が多いので、 夜にエサをあげる時には、まず電気を付けて明かりでベタを起こし、10分程度待って完全に魚が目を覚ましてからエサをあげています。 その後は最低30分は明かりを付けておき、それから部屋を薄暗くしています。一応24時間エサやりはOKですが、なるべく日中が良いですね。

ベタが絶食に耐えられる期間

飢えに強いベタですが、仕事や旅行などでエサをあげられない場合、経験上最大で8日まではなんとか耐えられますが、10日以上はまず餓死します。 7日以降くらいから危険信号ですのでご注意ください。

ただし、絶食前に多めにエサをあげるのはNGです。食べ残しが水を痛めるので逆効果になります。 数日ぶりにエサをあげる場合でも、最大で8粒程度で充分です。しっかり栄養を吸収するせいか、フンが 少なくなりますが問題ないです。

・観賞魚用飼料企業
株式会社キョーリン
スペクトラム ブランズジャパン(旧テトラ社)